川が流れる公園の中で虫さがしをしました。
今日は朝から曇りで少し肌寒く感じます。
川べりの葉の裏にいるのはカゲロウです。
大きな丸い眼が茶色で翅は白っぽくてこのコントラストが印象的です。
|
カゲロウ |
カゲロウがいたところのすぐそばにスミレが咲いていました。
他にもスミレはたくさん花を咲かせていました。
肌寒い日でしたがよく見ると色々なところに虫が隠れています。
小さな木の枝にいたのはヒメジョウカイのようです。
よく似た種類にニセヒメジョウカイというのもいてややこしいです。
ニセヒメジョウカイの存在を知らなかったので詳しく観察しませんでしたがあとから調べるとヒメウカイは「爪が2裂列する」そうです。ここでは一応ヒメジョウカイということにしておきます。
|
ヒメジョウカイ Mikadocantharis
japonica |
この時期のタンポポの花は虫たちがよく集まる場所のひとつです。
ここにはヒメギスの幼虫がいました。
|
ヒメギス(幼虫) Eobiana engelhardti |
川沿いの草には蝶たちが止まっています。
気温が低いせいかほとんど飛ぶことまなくじっとしています。
ベニシジミも草に止まった近づいても動く気配すらありません。
|
ベニシジミ Lycaena phlaeas |
全く動かないので正面から顔を写してみました。
|
ベニシジミ Lycaena phlaeas |
同じようにヤマトシジミも草に止まってじっとしたままでした。
|
ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha |
同じく顔も撮りました。
|
ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha |
川沿いを歩きながら木の枝や草の葉を見て歩くとそこの葉虫たちが隠れています。
木の枝にいたのはトビゲラの仲間だと思います。
図鑑で調べるとくクロスジヘビトンボによく似ているのですがサイズが違いすぎるようです。
図鑑によればクロスジヘビトンボは4~5㎝で大きいものでは10㎝にもなるとのことです。
しかし、ここで見つけたのは2~3㎝程度ですのでおそらく違うと思います。
|
トビゲラの仲間 |
この時期はいろいろな花にも出会えます。
川べりによく咲いていたのはオオアマナです。
この花はきか植物だそうで、英名では「Star of Bethlehem」と呼ばれ、つまり「ベツレヘムの星」でこれはキリストが生まれた時に輝いたと言われる星だそうで、クリスマスツリーの頂上に飾られている星のことだそうです。
|
オオアマナ |
ヒトリシズカも咲いていました。
静御前の舞姿をこの花の容姿になぞらえてつけられた名前だそうです。
|
ヒトリシズカ |
このほかにも多くの花が咲いていました。
先ほどはタンポポの花でヒメギスの幼虫を見つけましたが、こちらのタンポポにはヤブキリの幼虫がいました。
クサキリの幼虫は春にはタンポポやハルジオンの花でよく見かけます。
幼虫の時は花粉などを食べる完全な草食性ですが成長するに従い肉食に変わります。
|
ヤブキリ(幼虫) Tettigonia orientalis |
川沿いにある小さな木の上にテントウムシがたくさんいました。
ナミテントウが数えきれないほどいます。
その中に交尾をしているペアがいました。
ナミテントウは斑紋が多様で全く違う種類ではないかと思うほどです。
|
ナミテントウ Harmonia axyridis |
同じ木にナミテントウの幼虫も多くみられました。
|
ナミテントウ(幼虫) Harmonia axyridis |
イネ科の草にカメムシを見つけました。
このカメムシはコブヒゲカスミカメのメスだと思います。
コブヒゲカスミカメはオスとメスで全く違う体色をしていて、オスは黒白で全く違う種類のように見えます。
|
コブヒゲカスミカメ Harpocera orientalis |
これから暖かくなるにつれもっとたくさんの虫たちに出会えるでしょう。
体も冷えたので今日はそろそろ帰ることにします。