2014年4月26日土曜日

狭山公園の虫さがし

狭山公園は東京の埼玉県所沢市の境てにあり西側に多摩湖がある公園です。
今日はゴールデンウィーク前の土曜日です。のんびり狭山公園の中を歩いてみます。

狭山公園に行く途中にコンクリートで護岸された川にアブラナが咲いているのが見えました。
近くに行くと川に下りられるようなので行ってみます。
オレンジ色のチョウが飛んでいます。ベニシジミです。

ベニシジミ Lycaena phlaeas
この時期のベニシジミは春型で夏型に比べオレンジ色が鮮やかでとてもきれいです。
夏になると黒い色が目だつようになります。

この河原にもオオアマナが咲いています。
外来種でヨーロッパなどが原産だそうです。
最近は河原や公園などに野生化しているのをよく見かけます。

オオアマナ
外来種の花としてはオオカワヂシャもよく見かけます。
この河原にも多く群生していました。
ヨーロッパから北部アジアが原産だそうですが、最近は河原などでよく見かけます。

オオカワヂシャ
狭山公園に着きました。
狭山公園は西側に東京の水がめである多摩湖があります。
公園の南側から入るとクヌギなどの雑木林があります。
コナラの葉にケブカキベリナガカスミカメが゙いました。この時期のコナラやクヌギの葉によく見られます。小楯板にはハート形の白い班があります。

ケブカキベリナガカスミカメ Dryophilocoris miyamotoi
足元を見ると色々な花が咲いています。
この時期の雑木林にはスミレの花も多く咲いています。
ここに咲いているのはニョイスミレだと思います。
葉の形が仏具の如意(孫の手のような形の威儀具)に似ていることからついた名前だそうです。

ニョイスミレ
ムラサキケマンが咲いている中にところどころ白い花を咲かせているものがあります。
シロヤブケマンのようです。ここで咲いているのは花弁の先にもほとんど紫の部分が残っていないので「ユキヤブケマン」(シロヤブケマンの花が白いものを特別にこう呼ぶらしい)と呼んでも良いかもしれません。
シロヤブケマン自体がムラサキケマンの一品種という位置付けだそうでちょっとややこしいですね。

ソロヤブケマン
他にもチゴユリが咲いていました。
言葉は「恥ずかしがりや」だそうで、下を向いて咲くこの花の姿を見ると納得です。

チゴユリ
菜の花が植わっている花壇があったので行ってみました。
そこには期待通り、ナガメやヒメナガメの姿がありました。
ナガメはアブラナ科の植物があるところにはよくいます。

ナガメ Eurydema rugosa
一方、ヒメナガメは東京では生息地域が偏っているようです。
自分の知る限り、多摩地区の方が23区内より多くみられる気がします。
菜の花の上で交尾をしているペアがいました。
でもこの花壇はおそらくもう少しで刈り取られてしまうと思うので産卵しても果たして生き延びられるのか心配です。


ヒメナガメ Eurydema dominulus
ナガメかヒメナガメかと思って見ていたらなんだか少し違うのがいます。
よく見るとヒメジュウジナガカメムシでした。
なぜか菜の花に一匹だけいました。
本来はガガイモなどが食草なはずです。

ヒメジュウジナガカメムシ Tropidothorax belogolowi
コナラやクヌギの葉を眺めていると色々な虫に出会えます。
カゲロウも葉の裏に止まっていることが多いです。
カゲロウの成虫はその多くの種類では口が退化してなくなっています。

カゲロウ
ヨツモンクロツツハムシもコナラの葉裏にいました。
背中にバットマンマークのような模様を背負っています。

ヨツモンクロツツハムシ Cryptocephalus nobilis
他の木の葉の上でビロウドコガネも見つけました。
名前の通りビロウドのような微毛に覆われた美しい姿をしたコガネムシです。

ビロウドコガネ Maladera japonica
公園には子供連れなども多く来ていましたが雑木林の方へ行くと人も少なく、時々犬を連れて散歩をしている人に会う程度でした。
ここにはまだたくさんの自然が残っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿