日日草とトレニアの花に移り飛びながらホバリング状態で吸蜜をしている。
スズメガの仲間はハチに擬態していると言うが、ハチというよりハチドリをさらに小さくした感じに思える。
ん?だからハチに似ているということか?
オオスカシバ Cephonodes hylas |
「もしかして、それって等々力渓谷じゃない?」
「あっ、そうかも?」
「等々力緑地は、川崎フロンターレのホームグランドがあるところで川崎側だよ。」
「じゃあ、行ったことない。」ということで、等々力緑地に行くことにした。
等々力緑地に到着して、池の周りを歩いて行くと花壇の近くにベンチがあったのでそこに座って一休みすることにした。
花壇の花に目をやるとそこには色々な虫たちが来ていた。
一生懸命飛び回っていたのは小さい蛾だった。
あっちにもこっちにもたくさん飛び回っていた。
バッタはマリーゴールドの枯れた花に止まっていた。
同じくマリーゴールドの花に吸蜜に来ていたのはチャバネセセリ。
夏の間はセセリチョウの仲間もいろいろいたが、最近とくに9月後半以降はイチモンジセセリしか見かけなくなったなと思っていたら、今日はイチモンジセセリがいなくてチャバネセセリとキマダラセセリしか見かけなかった。
チャバネセセリ Pelopidas mathias
チャバネセセリ Pelopidas mathias
キマダラセセリ Potanthus flavus
何だろう、この花は?
紫色の小さな花が可愛い。その花に来ていたのは鱗粉がだいぶ落ちてしまったヤマトシジミ。
ヤマトシジミは春の早い時期から秋の遅くなるまでいつでも見かける。
でも、翅を広げるととっても綺麗でありふれた蝶ではあるけれどとても美しく、大好きな蝶だ。
ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha
再びマリーゴールドの花に目を移すとツマグロヒョウモンのオスが来ていいた。
ツマグロヒョウモンはこどもの頃には東京に住んでいて見かけたことはなかったと思う。
元々、温かい地域にいたチョウらしく、温暖化とともに北上したと言われているようだ。
もう一つの要素に食草になるスミレ科の中でもパンジーやビオラを好むらしく、多くの家庭の庭やプランター、公園などに植えられているため、都市部でも生息しやすいことが生息域拡大に寄与しているらしい。
ツマグロヒョウモン(♂) Argyreus hyperbius
このツマグロヒョウモン、あまりにも長い間同じ花に止まっているので、そんなにいつまでも吸うほど蜜があるのかなと不思議に思い観察していると、蜜を吸っていたかと思うとしばらくの間、口吻を丸めてじっとしている。
ツマグロヒョウモン(♂) Argyreus hyperbius
ツマグロヒョウモン(♂) Argyreus hyperbius
ちっとも逃げようとしないので正面から近づいてみた。うぉ~、おいしそうに蜜を吸ってる。
ツマグロヒョウモン(♂) Argyreus hyperbius
花壇のロープに止まってじっとしているトンボがいた。
たぶん、コノシメトンボではないかな?
コノシメトンボ Sympetrum baccha
この後、多摩川をサイクリングしながら少し遠回りをして家に帰った。
途中で自転車の調子が悪くチェーンが外れてしまったりしたので、家に帰ったら手入れをしよう。
家に着いて玄関先で自転車の手入れをしていたら、耳の横をかすめて虫がブ~ンと飛んできた。目の前のブロック塀の上に着地したと思ってみてみたら、あれっ?ひっくり返ってる。
ちょっと、ドジなやつ。
そのドジなやつの正体を確かめてやろうとよく見たら、どうもクサギカメムシらしい。
死んだふりでもしているのか、ずっと見ていても動く様子がない。まさか着地に失敗して頭を打って気絶しているわけでもあるまい。
ちょっと手を貸して起き上がらせてやった。
そうするとちゃんと自分の足で立ち上がったので、死んでいるわけでも、気絶しているわけでもないらしい。
しかし、その後もじっとしている。自転車の手入れをしている間しばらく気にかけて見ていたが、全く動こうとはしなかった。
自転車の手入れを終えて、このドジなカメムシの写真を撮っておこうと思い立ち、カメラを撮って戻ってきてもそのままだった。
クサギカメムシ Halyomorpha halys
それなら、ドジなひっくり返ったままの姿も撮っておくんだったな。
動かずにいるのは、着地失敗がよほどショックだったのかな?
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