2012年8月25日土曜日

つながる命、せつない命

暑い夏ももうすぐ終わり。残された夏に次の世代の命を残す活動が行われていた。
メハジキにオオモンシロナガカメムシが沢山ついていた。
恋人を探して歩いているのだろうか?

オオモンシロナガカメムシ Metochus abbreviatus

相手を見つけた者同士、あちこちで次世代を作る活動が行われていた。

オオモンシロナガカメムシ Metochus abbreviatus

ハギにはキタキチョウが産卵に来ていた。

キタキチョウ Eurema mandarina mandarina


白くて米粒を小さくしてさらに細長くし尖らせたような卵が葉の上にチョコンと産み付けられていた。
産み付けられた沢山の卵の中からどれだけの数が成虫になって飛び回れるのだろう?

キタキチョウ(卵) Eurema mandarina mandarina

鉢植えのミカンの葉にはアゲハチョウの卵も産みつけられていた。
こちらの卵は丸くて黄色っぽい卵だ。

ナミアゲハ(卵) Papilio xuthus

幼虫もいた。この幼虫がだいぶ葉っぱを食べてしまっていたので後で卵から生まれてくる子たちは食糧不足にならないのだろうかと少し心配になった。

ナミアゲハ(幼虫) Papilio xuthus


一方、林の中ではセミの幼虫が葉っぱにしがみついた状態で背中を割って出る途中で動けなくなっている羽化不全の個体がいた。
もう10時過ぎだし、そのあとも林の中を歩いてから再度見てみたが状況は変わっていなかったのでもう死んでいるのだろう。
何年もかけてようやく地上に出たのに羽化直前で息絶えてしまった。

アブラゼミ(羽化不全) Graptopsaltria nigrofuscata


アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata


羽化途中で引っかからなければ今頃は、こんな姿になって林の中で「ジジッ~」という鳴き声をあげていたであろうに...

小さな移住者

普段あまり気にしていないけれども小さな虫はいろいろなものに紛れて渡来し、多くの種類が帰化種として生息域を広げている。
このブタクサハムシは北アメリカ東部からメキシコが原産地で日本では1996年頃に関東で最初に確認されたそうだ。
その翌年には関西でも確認され、現在では青森県から鹿児島県のすべての県で確認されている。
名前のとおり幼虫・成虫ともに雑草のブタクサやオオブタクサが主食らしいが、ヒマワリなど植物も食害することがあり害虫として取り扱われているそうだ。


ブタクサハムシ Ophraella communa

交尾をしているカップルもいた。こうして確実に日本で個体数を増やしているのだろう。

ブタクサハムシ Ophraella communa
葉の裏には卵も産みつけられていた。30個ほどの卵が並んでいる。

ブタクサハムシ(卵) Ophraella communa


アワダチソウグンバイは北アメリカ原産で平成12年4月に兵庫県で最初に確認されて以来、急速に生息域を広げているらしい。
名前にある通り、当初は雑草のアワダチソウやブタクサなどの雑草についていたが、キクやヒマワリ、サツマイモなどの害虫になっているそうだ。

アワダチソウグンバイ Corythucha marmorata


他にも気が付かないだけで身の回りにはいっぱい小さな外来種があふれている。

野川公園で蝶さがし

今日は用事で家からの移動途中で野川公園の中にある自然観察園に行ってみようと思い立ち寄った。
到着したのが9時少し前、この後予定があるので1時間半しかいられない。
自然観察園の入口まで行ってみるとは9時半開門とのことだった。
それならばと、自然子観察園の前を流れる野川のほとりと自然観察園の中で蝶さがしをすることにした。
時間は約1時間半。どれだけの蝶を見つけられるのだろう。
今回もルールは、蝶の成虫で証拠として種類を判別できる写真を撮ることを条件とした。

野川の土手を川岸に降りて歩くとまずはツバメシジミを発見。
ツバメシジミ Everes argiades

イチモンジセセリはあちこちでたくさん飛んでいた。

イチモンジセセリ Parnara guttata

イチモンジセセリ Parnara guttata

ムラサキツメクサで吸蜜していたのはモンキチョウ。
こちらも多く見かけた。

モンキチョウ Eurema hecabe

アゲハチョウが飛んでいるのを見つけたが少し離れているので撮れそうもないと思っていたら、草の上に止まったようだ。
近づいて行っても逃げない。翅がだいぶ傷ついていた。

ナミアゲハ Papilio xuthus

ヒメウラナミジャノメが翅を広げて止まっていた。
こうして翅を広げた姿は色合いは地味だけど模様がとても美しいと思う。
探さなくてもあちこちに飛んでいる、今日一番多く見かけた蝶かもしれない。

ヒメウラナミジャノメ Ypthima argus

ヒメウラナミジャノメ Ypthima argus

そろそろ9時半になるので、自然観察園の入口に向かう。
すると自然観察園を囲っているフェンスに絡まっているヤブガラシにジャコウアゲハのメスがやって来ていた。
この後、写真には収められなかったが自然観察園の中ではジャコウアゲハのオスらしき姿も見かけた。
ジャコウアゲハという名前の由来は、オスの成虫持つフェニルアセトアルデヒドという成分が麝香(ジャコウ)のような匂いをさせるからだ。

ジャコウアゲハ Atrophaneura alcinous

事前観察園の中に入ると樹液にサトキマダラヒカゲが集まっていた。
この樹だけでも3頭来ていた。

サトキマダラヒカゲ Neope goschkevitschii

園内にあるメハジの花にキコチャバネセセリが来て吸蜜をしていた。

コチャバネセセリ Thoressa varia

ヤマトシジミも吸蜜をしていた。

ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha

キタキチョウはハギに産卵していた。この蝶が止まっている前脚の先にも卵が...

キタキチョウ Eurema mandarina mandarina


乾いた地面に止まっていたのはツマグロヒョウモンのメス。

ツマグロヒョウモン(♀) Argyreus hyperbius

10時半になり予定の時刻を過ぎたのでそろそろ引き上げようと、カメラをバッグに詰めたところでウラギンシジミを見つけた。
もう一度カメラを出そうかと、バッグに手をかけたところであっという間に林の中に飛んで行ってしまった。

本日の結果、11種類。(見つけたけれども撮りそこなったのは1種類)
内訳は以下の通り。
アゲハチョウの仲間:2種類
 アゲハチョウ、ジャコウアゲハ
タテハチョウの仲間:3種類
 ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ツマグロヒョウモン
シジミチョウの仲間:2種類(撮りそこなったのは1種類)
 ツバメシジミ、ヤマトシジミ(ウラギンシジミ)
セセリチョウの仲間:2種類
 イチモンジセセリ、コチャバネセセリ
シロチョウの仲間:2種類
 モンキチョウ、キタキチョウ

2012年8月19日日曜日

大田区で蝶さがし

今日は午前中に時間が空いたので急遽虫さがしに出かけることにした。
テーマを決めてゲーム感覚で虫さがしをしようと思い立ち、大田区内で蝶を何種類見つけられるかに挑戦することにした。
時間は4時間程度しかない。そしてエリアは東京都大田区内。
蝶の成虫で証拠として種類を判別できる写真を撮ることに決めた。
自転車で出かけるので時間から全域に足を延ばすことはできないので湾岸地域に的を絞った。
羽田空港の近くから湾岸地域を北の方向に向かうことにして自転車を走らせた。
100mほど先の遊歩道のようなところに黒いアゲハチョウらしい姿発見。
優雅な飛び方や翅の色といい、ジャコウアゲハではないだろうか?
しかし、残念ながら現場に到着する前に蝶には逃げられてしまった。
蝶がいた辺りを見るとウマノスズクサがあったのでやはりジャコウアゲハであった可能性が高い。
1種類目にはカウントできず。

ウマノスズクサ Aristolochia debilis

さらに北方向に向かい森ケ崎公園にやって来た。
ここは森ケ崎水再生センター(下水処理施設)の屋上に作られた公園だ。
入口からスロープをあがったところに自転車を置いて公園にはいる。
白っぽい蝶が飛んでいる。モンシロチョウかな?
止まったところに近づいて1枚撮った。
白かったけどモンキチョウのようだ。モンキチョウのメスにはこうした白色のタイプが多いようだ。
本日、1種類目。

モンキチョウ(♀) Eurema hecabe

つづいてセセリチョウの仲間発見。
ヘクソカズラの花に止まったので撮ることができた。
よく見ると、後翅の白点があまり目立たず直線ではなく少し円を描いているのでチャバネセセリのようだ。
本日、2種類目。

チャバネセセリ Pelopidas mathias

さらにすぐ近くにタテハチョウの仲間が来た。
ツマグロヒョウモンのメスのようだ。
なかなか近くに来ないし、近寄れない。
何とか撮ったのがこの1枚。少し遠目だけど特徴は判別できるので3種類目にカウント。

ツマグロヒョウモン(♀) Argyreus hyperbius

ここで森ケ崎公園を後にして再び北方向へ。
対岸に昭和島を見ながら大森ふるさとの浜辺公園に到着。
蝶を探しながらゆっくり平和の森公園に向かう。
「大森海苔のふるさと館」の前にランタナが咲いていて蝶が飛んでいるのが見えた。
まずはモンシロチョウをゲット。4種類目。

モンシロチョウ Pieris rapae

続いて撮ったのはツマグロヒョウモンのオスだったのでさっきメスを撮っているから新種ではなく、残念ながら種類の追加にはならず。

ツマグロヒョウモン(♂) Argyreus hyperbius

8時過ぎにスタートしてすでに10時、思ったより蝶を発見できずに過ぎてしまった。
こうなったら蝶が多そうな場所に行くしかない。
そこで思いついたのが大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森だ。
ここは大田区と品川区にまたがる公園でこの中の大田区エリアで蝶さがしをしよう。
さっそく、アオスジアゲハが飛んでいるのを発見。しかし、なかなか止まらないので撮れない。
しかし、幼虫を見つけた。でも今日は成虫でカウントすることにしたのでNG。

アオスジアゲハ(幼虫) Graphium sarpedon

ムラサキツメクサが咲いているところに来るとシジミチョウがいた。どうも産卵しているようだ。
5種類目は後翅の突起が可愛いツバメシジミだった。

ツバメシジミ Everes argiades

素早いスピードで飛んで行ったのはセセリチョウの仲間のようだ。
さっきはチャバネセセリを見つけたのでイチモンジセセリであることを期待して近づく。
葛の葉に止まっているところを撮ることができた。
チャバネセセリとは違い、後翅の白点がはっきりしていて直線に並んでいるので期待通りイチモンジセセリだ。
6種類目。

イチモンジセセリ Parnara guttata

今度はカタバミの周りを飛んでいるヤマトシジミを発見、こちらも産卵している様子だ。
どこにでもいるシジミチョウだが、オスが翅を開くと綺麗な水色で美しいと思う。これで7種類。

ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha

これはヤマトシジミが産んだ卵。

ヤマトシジミ(卵) Pseudozizeeria maha

明るい草むらを黄色い蝶が飛んでいる。
なかなか止まらないけどいったん止まったら結構近づいても逃げない。
草に止まったところを撮ったらキタキチョウのようだ。8種類目。

キタキチョウ Eurema mandarina mandarina

9番目に登場したのはベニシジミ。
ベニシジミもどこでもよく見かけるシジミチョウだ。
数は多いけど翅を広げた姿、特に春の紅色が目立つ姿はとてもきれいだ。

ベニシジミ Lycaena phlaeas

林の周辺で葛が茂っているあたりを見ていたら頭の上をアカボシゴマダラが飛んで行った。
あっという間に林の中に入ってしまった。
その後も1度見かけたが残念ながら写真は撮れなかったので10種類目にはカウントできなかった。
そして10種類目は葛の葉の上で出会った。
最初はイチモンジセセリかなと思ったけれどよく見ると後翅の白点が直線ではなくジグザグなのでオオチャバネセセリのようだ。

オオチャバネセセリ Polytremis pellucida

11種類目にはならないけれど今日最初に見つけたのと同じくモンキチョウ。
こちらはあきらかに黄色に見える。

モンキチョウ Eurema hecabe

大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森では6種類の蝶を撮ることができたが他に見かけた2種類は撮りそこなってしまった。
そろそろ他の場所に移動しよう。
次はジャノメチョウの仲間をよく見かける公園に行ってみようと思い自転車を走らせているとアゲハチョウが花に吸蜜に来ているのが目に入った。
さっそく自転車を止めて写真を撮った。ここは大田区だが道の向こう側は品川区だ。ギリギリセーフ。
12種類に到達。

アゲハチョウ Papilio xuthus

今度は木の多い公園だ。予想通り公園に入るとすぐサトキマダラヒカゲに会えた。
この公園ではサトキマダラヒカゲがとても多かった。これで13種類目。
他にもこの公園ではクロアゲハが飛んでいるのを見た。全く止まる様子がなく飛び回っているのでしばらく追い続けたが撮ることができなかった。

サトキマダラヒカゲ Neope goschkevitschii

最後に帰る途中で以前アカボシゴマダラも見かけたことがある公園に寄って帰ることにする。
この公園でもサトキマダラヒカゲがいた。
そのあと、草むらでヒメジャノメを見つけたがすぐに見失ってしまい撮影できなかった。
しかし、この公園の外周を歩いていたらアオスジアゲハを発見。さっきは撮れなかったが今回は何とか撮ることができた。
これが最後で14種類で終了。

アオスジアゲハ Graphium sarpedon

本日の結果、14種類。(撮りそこなったのは4種類)
内訳は以下の通り。
アゲハチョウの仲間:2種類(撮りそこなったのは2種類)
 アゲハチョウ、アオスジアゲハ(ジャコウアゲハ、クロアゲハ)
タテハチョウの仲間:2種類(撮りそこなったのは2種類)
 ツマグロヒョウモン、サトキマダラヒカゲ(アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ)
シジミチョウの仲間:3種類
 ツバメシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ
セセリチョウの仲間:3種類
 チャバネセセリ、イチモンジセセリ、オオヤバネセセリ

2012年8月15日水曜日

日影の多い公園で涼みながら虫さがし

涼しい日陰の小道を歩いていたらヒグラシが木に止まっていた。
あのカナカナカナ・・・という鳴き声を聞きたかったけど鳴いていなかった。

ヒグラシ Tannna japonesis

カメムシも木陰で涼んでる?
チャバネアオカメムシが葉のかげに隠れていた。
ここでは1匹しか見かけなかったけれど、チャバネアオカメムシのオスは集合フェロモンとやらを出すらしく、集まれば集まるほどフェロモンが濃くなるらしい。
成虫は果樹はほとんど何でも食べるらしいので果樹園などにこいつが集まると大変なんだろうな。

チャバネアオカメムシ Plautia stali

公園の一角にある案山子に見守られた小さな水田にオオシオカラトンボがいた。
水田を囲むロープの上を少しずつ飛びながら前進していた。

オオシオカラトンボ Orthetrum melania

木の下の草にも虫がいた。
カメムシの幼虫だと思うのだけれど、調べても何の幼虫かわからなかった。
肩はとんがって、背中には2つボタンのようなマークがついている。まるで鎧を着ているみたいだ。



こちらも何の幼虫かわからなかった。
インターネットで調べればすぐわかるかなと思っていたのだけれど、わからなかった。



休憩所の建物の中に入って水筒のお茶を飲みながら荷物の片づけをしていたら、何かが飛んでいる。
何だろうと見ていたらカウンターの壁にサトキマダラヒカゲが止まった。
ドアが解放されているのできっとそこから入ってきたのだろう。

サトキマダラヒカゲ Neope goschkevitschii

炎天多摩川昆虫捜索

お盆休みの最終日、朝から天気が良いが風が強いので多少は暑さもしのげると思い多摩川へ向かう。
河川敷は日影が少なく、やっぱり暑い。
自転車を置いて、背の丈よりも高く茂った草の中を歩いてみる。

草陰には色々な蝶たちがいた。
まずはモンシロチョウ。
風をよけて草の合間に咲いていたムラサキツメクサで吸蜜していた。

モンシロチョウ Pieris rapae

セセリチョウの仲間ではイチモンジセセリとキマダラセセリ。

イチモンジセセリ Parnara guttata

キマダラセセリ Potanthus flavus

この時期、多摩川の河川敷に咲いている花は決して多くない。
そんな中、花を咲かせていたハルシャギク。この花は北米西部原産の帰化植物。
明治初期に観賞用として持ち込まれたものが野生化したそうだ。
多摩川の河川敷ではあちこちで咲いている。
そのハルシャギクにはベニシジミが2頭来ていた。

ベニシジミ Lycaena phlaeas

キタテハは葉っぱの上に降りると翅をゆっくり広げたり閉じたり。
何度か繰り返した後は翅を広げたままじっと止まっていた。

キタテハ Polygonia c-aureum

キタテハ Polygonia c-aureum

バッタたちもたくさんいた。
草の陰から飛び出してきたのはオンブはしていなかったけどオンブバッタ。

オンブバッタ Atractomorpha lata

バッタの仲間の幼虫。
これも調べてはみたけど、種類を特定できなかった。



広場に出るとコシアキトンボやシオカラトンボなどがたくさん飛び回っていた。
空を見上げると秋の気配が...



足元の草にはアジアイトトンボらしき姿が。
細身で小さなイトトンボ。
名前にアジアとついているのはアジアに広く分布しているからだそうだ。

アジアイトトンボ Ischnura asiatica

シオカラトンボは草につかまっていた。
黄色っぽい色をしたいわゆるムギワラトンボ。こどもの頃はこの色をしているとメスだと思っていたが色だけでは必ずしもオスメス区別できないということを最近知った。
この写真は腹部の第8節が横に膨らんでいるのでメスと特定できるようだ。

シオカラトンボ Orthetrum albistylum

他にもいろいろな虫に出会った。特に小さい虫たちに出会った。
ひまわりのような花の咲いている葉っぱの上に枯草のきれっぱしみたいなのが乗っている。
よく見ると蛾のようだ。
あらためて見るとこどもの頃からこんな姿をした蛾はよく目にしていたような気がするが名前もよくわからない。
後で調べたがツトガのようでもあるが、よく判らない。



他にも似たような蛾を見つけたけれど同じく名前がわからない。
蛾は似たような姿をしているのが多く、実際調べると種類も多くて難しい。



これはハムシの仲間だと思うがハムシも種類が多いし、そもそも小さいので特徴を見極めるのも難しい。食草とか含めて調べないと分からない。もっと植物のことも知らないと難しいなぁ。



葉っぱの上で小さいけど金属のような光沢感があるきれいなハエがいた。
どうもマダラアシナガバエという種類のようだ。
ハエも嫌われ者のイメージが強いけれど、こうして見るととっても綺麗な種類もいるんだよね。

マダラアシナガバエ Condylostylus nebulosus

草をかき分けていたら見たことのない白とこげ茶のような色のマダラの虫が...
姿かたちからテントウムシの幼虫ではないかと思うけど、あとで調べてもどの種類とも微妙に違って見える。
結局、同定できないまま。



草の陰にはいろいろな虫がいたけど、それにしても名前のわからないものだらけ。
次に見つけた蜂?も名前がわからない。
写真を1枚撮っただけですぐ草の奥に逃げられて見失ってしまった。
この1枚から調べようとしたけれど、わからずじまい。



よく知っている虫もいた。葛の葉の上にいたマルカメムシ。
コロコロッとした形で愛嬌があってなんだか憎めない。
葛の葉の上でよく見かけるがどこにでもいるわけではなく、いるところには集まっているようだ。

マルカメムシ Megacopta punctatissima

こちらはハムシのようだが、あとで調べるとブタクサハムシという外来種らしい。
北アメリカ原産で、1996年頃に日本に侵入したとのことで、急速に分布を広げた帰化昆虫だそうだ。
見つけたのはブタクサではなく花の様子からひまわりの一種のようだった。

ブタクサハムシ Ophraella communa

次に見つけたのはスグリゾウムシ。
写真を撮っているときには気が付かなかったけれど、スグリゾウムシの前にいるのはなんだろう?
からだじゅう棘だらけのようだ。

スグリゾウムシ Pseudocneorhinus bifasciatus



色々虫には出会えたけどさすがに暑くて脱水気味だ。
そろそろ引き上げないと本当に熱中症になってしまう。