河川敷は日影が少なく、やっぱり暑い。
自転車を置いて、背の丈よりも高く茂った草の中を歩いてみる。
草陰には色々な蝶たちがいた。
まずはモンシロチョウ。
風をよけて草の合間に咲いていたムラサキツメクサで吸蜜していた。
モンシロチョウ Pieris rapae |
セセリチョウの仲間ではイチモンジセセリとキマダラセセリ。
イチモンジセセリ Parnara guttata |
キマダラセセリ Potanthus flavus
この時期、多摩川の河川敷に咲いている花は決して多くない。
そんな中、花を咲かせていたハルシャギク。この花は北米西部原産の帰化植物。
明治初期に観賞用として持ち込まれたものが野生化したそうだ。
多摩川の河川敷ではあちこちで咲いている。
そのハルシャギクにはベニシジミが2頭来ていた。
ベニシジミ Lycaena phlaeas
キタテハは葉っぱの上に降りると翅をゆっくり広げたり閉じたり。
何度か繰り返した後は翅を広げたままじっと止まっていた。
何度か繰り返した後は翅を広げたままじっと止まっていた。
キタテハ Polygonia c-aureum
キタテハ Polygonia c-aureum
バッタたちもたくさんいた。
草の陰から飛び出してきたのはオンブはしていなかったけどオンブバッタ。
オンブバッタ Atractomorpha lata
バッタの仲間の幼虫。
これも調べてはみたけど、種類を特定できなかった。
これも調べてはみたけど、種類を特定できなかった。
広場に出るとコシアキトンボやシオカラトンボなどがたくさん飛び回っていた。
空を見上げると秋の気配が...
足元の草にはアジアイトトンボらしき姿が。
細身で小さなイトトンボ。
名前にアジアとついているのはアジアに広く分布しているからだそうだ。
アジアイトトンボ Ischnura asiatica
シオカラトンボは草につかまっていた。
黄色っぽい色をしたいわゆるムギワラトンボ。こどもの頃はこの色をしているとメスだと思っていたが色だけでは必ずしもオスメス区別できないということを最近知った。
この写真は腹部の第8節が横に膨らんでいるのでメスと特定できるようだ。
シオカラトンボ Orthetrum albistylum
他にもいろいろな虫に出会った。特に小さい虫たちに出会った。
ひまわりのような花の咲いている葉っぱの上に枯草のきれっぱしみたいなのが乗っている。
よく見ると蛾のようだ。
あらためて見るとこどもの頃からこんな姿をした蛾はよく目にしていたような気がするが名前もよくわからない。
後で調べたがツトガのようでもあるが、よく判らない。
他にも似たような蛾を見つけたけれど同じく名前がわからない。
蛾は似たような姿をしているのが多く、実際調べると種類も多くて難しい。
これはハムシの仲間だと思うがハムシも種類が多いし、そもそも小さいので特徴を見極めるのも難しい。食草とか含めて調べないと分からない。もっと植物のことも知らないと難しいなぁ。
葉っぱの上で小さいけど金属のような光沢感があるきれいなハエがいた。
どうもマダラアシナガバエという種類のようだ。
ハエも嫌われ者のイメージが強いけれど、こうして見るととっても綺麗な種類もいるんだよね。
マダラアシナガバエ Condylostylus nebulosus
草をかき分けていたら見たことのない白とこげ茶のような色のマダラの虫が...
姿かたちからテントウムシの幼虫ではないかと思うけど、あとで調べてもどの種類とも微妙に違って見える。
結局、同定できないまま。
草の陰にはいろいろな虫がいたけど、それにしても名前のわからないものだらけ。
次に見つけた蜂?も名前がわからない。
写真を1枚撮っただけですぐ草の奥に逃げられて見失ってしまった。
この1枚から調べようとしたけれど、わからずじまい。
よく知っている虫もいた。葛の葉の上にいたマルカメムシ。
コロコロッとした形で愛嬌があってなんだか憎めない。
葛の葉の上でよく見かけるがどこにでもいるわけではなく、いるところには集まっているようだ。
マルカメムシ Megacopta punctatissima
こちらはハムシのようだが、あとで調べるとブタクサハムシという外来種らしい。
北アメリカ原産で、1996年頃に日本に侵入したとのことで、急速に分布を広げた帰化昆虫だそうだ。
見つけたのはブタクサではなく花の様子からひまわりの一種のようだった。
ブタクサハムシ Ophraella communa
次に見つけたのはスグリゾウムシ。
写真を撮っているときには気が付かなかったけれど、スグリゾウムシの前にいるのはなんだろう?
からだじゅう棘だらけのようだ。
スグリゾウムシ Pseudocneorhinus bifasciatus
色々虫には出会えたけどさすがに暑くて脱水気味だ。
そろそろ引き上げないと本当に熱中症になってしまう。
0 件のコメント:
コメントを投稿