2012年9月29日土曜日

一番住んでみたい街・吉祥寺はカメムシも住んでみたい街?

昼過ぎから吉祥寺で用事を済ませ、駅に向かう途中に虫さがしをしようと歩き始めると、住宅街の中に空き地があって草むらのようになっている所があった。
ゆっくり観察していると、目の前にスイーッ、スイーッと何かが飛んできて目の前の花に止まった。
コミスジだ。普段はちょっと手の届かない高さの木々の梢を渡り歩いてるイメージがあるけど今日は珍しく道端に咲く足元の花に止まっていた。
この後、すぐに再び飛び立ってどこかに行ってしまった。

コミスジ Neptis sappho

草むらには色々な虫がいる。
葉が白くかびたようなところにキイロテントウがいた。
植物のうどんこ病などを食べるので益虫として扱われる。

キイロテントウ Illeis koebelei

キイロテントウ Illeis koebelei

草むらにはよく見て歩くと、他に小さなカメムシが沢山いるのを見つけた。
ヒメナガカメムシだと思う。

ヒメナガカメムシ Nysius plebeius

目が大きく前から見るとこんな顔をしていた。

ヒメナガカメムシ Nysius plebeius

あちこちに交尾している姿があった。

ヒメナガカメムシ Nysius plebeius
 
ヒメナガカメムシの幼虫もいた。同じところに密集していた。

ヒメナガカメムシ Nysius plebeius

その他、ヤマトシジミやイチモンジセセリが多く飛んでいた。

ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha

イチモンジセセリ Parnara guttata

空き地から数10mほど離れたところに小さな公園があっていろいろな木々や花が植えられていた。
いかにも虫がいそうな公園だ。
白い小さな花が咲いている。オトコエシかな?
花を覗いてみるとカメムシがいた。
ミヤマ図鑑などで調べるとカメムシに似ているが吉祥寺の公園にいたことから考えると別種?
何を見ても同類かなと思えるものには「ミヤマカメムシの一種」という記述しか見当たらない。

ミヤマカメムシの一種

この公園には紅白のヒガンバナなどいろいろな花が咲いていた。

ヒガンバナ Lycoris radiata

ヒガンバナ Lycoris radiata

ヒガンバナ Lycoris radiata
 
そしてセリ科の花だと思うけど、別な花のところにはド派手なカメムシがいた。
アカスジカメムシだ。いつも思うけど何でこんな派手な色彩を持っているのだろう?
これが警戒色として機能しているのなら、他にももっと同じような色彩を持つ虫がいても良さそうに思うけど?
でも、珍しい色彩だから警戒されるのであって、みんなが同じような色彩を持っていたら誰も警戒しないのかな?

アカスジカメムシ Graphosoma rubrolineatum

昼からの用事を済ませる前に通りかかった公園の通路ではツマグロヒョウモンが交尾をしていた。

ツマグロヒョウモン(交尾) Argyreus hyperbius

ツマグロヒョウモン(交尾) Argyreus hyperbius
 
わずか100mもないくらいの範囲で30分くらいの間にいろいろな虫を見かけた。
ちょっと前の新聞で一番住んでみたい街として吉祥寺が選ばれていたけれど、虫にとっても住みやすい街なのだろうか?
虫が多いのは良いけれど、蚊も多くて手、足、首まで刺されて、痒いこと痒いこと。
蚊のあまりの多さには辟易した。

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