それを見ようと田んぼに近づいていくと目の前に交尾中のカップルが飛んできた。
ナツアカネかな?
ナツアカネ(交尾) Sympetrum darwinianum |
よく見ると、あちこちに連結したまま飛んでいるカップルがたくさんいる。
カメラのファインダーで覗いていると、連結したままファインダーの視野から消えるほど飛びながら激しく上下に動いている。
どうやら産卵の動作のようだ。
田んぼは収穫前でとうに水は枯れている。こんなところに産卵しても大丈夫なのだろうか?
トンボの産卵にはいろいろあって、ナツアカネは打空産卵をする代表格らしい。
ほとんどの場合は、このように連結状態で産卵する「連結打空産卵」らしいが、メス単独で産卵する場合もあるそうだ。
ナツアカネ(連結産卵) Sympetrum darwinianum |
水の枯れた水田に産卵しても春には再び田んぼに水が張られるので大丈夫らしい。
でも、このトンボたちがそんな人間が行っている農業の事情を知っていてここで産卵しているのだろうか?
ちょっと不思議というか、疑問が残るがそれでも間違いなく世代は引き継がれている。
ナツアカネ(連結産卵) Sympetrum darwinianum |
ナツアカネのように水のないところに打空産卵するのは、秋のうちに卵が水の中に入ると孵化して成長が進み、冬を越せなくなるという説があるそうだ。
自然てすごいなぁ。
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