2014年3月29日土曜日

野川散歩

野川公園を野川沿いに歩きました。

さっそく、蝶が飛んできます。冬を越したキタテハのようです。
近くの草に翅を閉じて止まりました。

キタテハ Polygonia c-aureum
しばらくすると少し移動して翅を広げ始めました。

キタテハ Polygonia c-aureum
キタテハはこの個体だけではなく、数多く飛んでいました。
今日はかなり気温も上がっているので越冬した蝶たちがようやく訪れた春を満喫しているのでしょう。

少し歩くとまた目の前に蝶が飛んできました。
キタテハとは様子が違うようです。どうやらテングチョウのようです。

テングチョウ Libythea celtis 

テングチョウも成虫で越冬するので訪れた春を喜んでいるのかもしれません。

自然観察園の中に入ってみると枝に何か付いているように見えます。
エノキの幼木?についていましたが園内の柵に囲まれた場所で距離があったため近づけず、ゴマダラチョウではないかと思いますが肉眼では識別できませんでした。


 
園内をさらに歩いていきます。コナラの幹に何か止まっています。
カゲロウのようですが、カゲロウは調べてみても種類も多いようでこの写真からは種類が特定できませんでした。胴が透き通ったような薄い緑色で羽ははっきりとした太めの濃い筋が走っていました。


 園内には池などもあり花もいろいろな種類が咲いています。
 カタクリが群生している場所がありました。
紫色の可憐な花が少しうつむき加減に咲いています。
カタクリは地上に姿を現しているのはわずか4~5週間でそのうち花を咲かせるのは2週間程度です。5月中旬以降9月一杯くらいは地下休眠し、10月くらいから発根して春の準備をするそうです。




イチリンソウの白い花が咲いているのが見えました。
イチリンソウは「スプリング・エフェメラル」と言われる春に芽を出して初夏以降は地表部が枯れて地中で休眠する植物です。
昔は雑木林の林縁などに普通に自生していたようですが、最近は開発や栽培目的の採集などで自生地が減ってしまったようです。



園内の桜の木にヨコヅナサシガメの幼虫がいました。
ヨコヅナサシガメの幼虫は桜の木の洞などで春先によく見かけます。

ヨコヅナサシガメ(幼虫) Agriosphodrus dohrni

まだな何も芽吹いていない木の枝をテントウムシが忙しそうに駆け回っていました。

ナミテントウ Harmonia axyridis
 
青いかわいらしい花を見つけました。
フデリンドウです。陽が当たっている時だけ花を開き、曇ったり陽が当たらないときは筆先のような形をした蕾を閉じるのでこの名が付いたようです。
 
 
 自然観察園から出て野川沿いを歩きます。
 園の柵沿いに咲いていたホトケノザに小さなカメムシ、ミツボシツチカメムシがいました。
ヒメオドリコソウにいることもあります。
春先にだけ見かけるカメムシです。
 
 ミツボシツチカメムシ Adomerus triguttulus
 
帰りは野川公園に隣接している武蔵野公園に寄って桜を見て帰りました。
そろそろ満開です。
今日は陽射しもあたたかく、このままだと何日も持たずに花は散ってしまいそうです。
 
 
 
まだ蕾の多い木もあるけれど、この様子では今年の入学式は桜が散った後になりそうです。